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ホーム 現場レポート お客様と時代を駆ける第一線の リサイクル
KKEの現場レポート
大山金属株式会社様 / 大山エコセンター株式会社様
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戦後、急速な経済の発展や生活スタイルの変化、また都市への人口集中など産業や生活の変化によって廃棄物の種類は多様化し、量も急激に増えることになりました。かつては、ごみの河川・海洋への投棄や野積みが行われていたり、公衆衛生の問題や様々な公害問題も多く発生していました。さらに当時は人力による廃品の回収や処理をしていたために、廃棄物の急増への対応には限界がありました。1960年代に入り、オリッピックの頃を境に高度成長はさらに大量の廃棄物を出し続け、廃棄物処理も機械化や自動化など新たな技術の導入が、いよいよ迫られることになりました。
大分県、大分市。80年に渡りここで廃品回収・廃棄物処理の仕事に携わってきた大山泰正氏。現在は大山金属株式会社の会長で、この激変してきた廃棄物処理の世界で常に一線を駆け抜けてきました。 「40年ぐらい前かな。機械化が必要だと。シュレッダーを導入しないとこれから対応できないと感じたんだ。」 これが、クボタとの初めての出会い。 「クボタの機械で処理したものはかさ効率がよくて運搬費の削減になった。」 以来、40年にわたり様々な要望をいただいたり、助言をいただいたり。そしてある時は苦言も。 そうした、現場ならではの「生の声」に応え続けることで、私たちの技術やサービスの「いつも時代の要求に応え続ける力」に磨きをかけ、積み重ねてくることができました。
「この40年の間、クボタの破砕機はクボタならではのパワーや頑丈さについては貫いてきたと言えます。」 さらに軽く、さらに小さくしなやかに、といった風潮が強い時代の中、この質実剛健ともいえる根本的なコンセプトは変えることなく貫きつづけてきました。基本的な設計もほとんど変わっていないと言えるかもしれません。 しかし、だからこそこの個性ともいえる「強靭さ」がいかに重要なのかを実証してきたことになりますし、この「強靭さ」だけでは補えない様々なことを体験し、解決するという実績を確実に積み上げてくることができました。 「やっぱり膨大な実績データがあるから、提案力が柔軟に、そして多彩になる。今、お客さんにぴったりの提案を素早く導き出すチカラになっていると思います。」 長い時間の中で、お客様と共に時代と向き合ってきた、経験と実績が、また新たな設計やサービスとなってお客様のところへ届けることができる。まさしくリサイクルし続ける関係と言えるかもしれません。
そんな中、大山会長からの、大分でのバイオマス事業を睨み、タケ(竹)・ササ(笹)の破砕処理ができないかという話から、間伐材用の試作機として自社開発した 150キロワットの二軸破砕機を使用する試みが始まりました。 柔らかく粘り気のあるタケやササでも確実に破砕できるように、特殊な形状の刃物を特別なセッティングで調整するなど、質実剛健さを基礎に数多くの工夫、カスタマイズが施されました。 設置してからは様々なテストや修正・調整などがおこなわれ、ここでも新たな実績とデータが生み出されまました。 さらに、ここで生まれた強靭な柔軟さは、これまで手解体でないと難しいと言われていた、スプリングマットレスなどの破砕も実現。また新しい可能性を開くことになりました。
「まずは、お客さんの声に耳を傾けることから始まります。」 生活が待ったなしならば、廃棄物処理も24時間体制の処理場も数多く、トラブル対応も待った無しとったケースも少なくありません。 40年以上にわたって、たくさんのお客様に様々な破砕機を納入してきた中、些細なことも含めて様々なトラブルがありました。このひとつひとつを大切に受け止め、確実に対応することで、生まれる本当の実績。 「とにかく諦めない。やり抜いてやりきることで今がある、というのがクボタの破砕機の歴史なんだと思います。これが私たちらしさというか。」 大分の工場にはまだまだたくさんの廃棄物が処理を待っていました。