つながる、地球・くらし

KKEの現場レポート

先を見越した提案で地域のリサイクルに貢献

鳴門市クリーンセンター・リサイクルプラザ

環境学習にも力を入れる地域に密着したリサイクル施設

鳴門市クリーンセンター・リサイクルプラザは平成20年に竣工された粗大ごみ、ペットボトル、缶、容器包装プラスチックの資源化を行うリサイクル施設で、1日あたり25tの処理が可能です。
鳴門市クリーンセンターにはこのリサイクル施設のほかに資源やエネルギーの再利用にも取り組む焼却施設と、ごみの減量・リサイクル・環境に関する体験・学習ができる環境学習館も併設されています。
JR駅から車で20分弱、鳴門市瀬戸町という臨海地域の山間にあり、運び込まれる粗大ごみには「浮き」や「漁網」などの漁業系のごみのほか、流木などこの地域ならではの特徴的な処理対象物もあるようです。

 

「やはり地域ごとに特性がありますから、それに合わせた運転方法や整備計画を考えていく必要があるんです。」

 

施設の点検や修繕、中長期にわたる整備計画提案などを行う担当者に話を聞きました。

的確なトラブル対応を実現するグループの連携と現場の努力

この施設での収集物は粗大ゴミ、ペットボトル、缶、容器包装プラスチックなど。粗大ゴミは破砕処理して鉄やアルミが回収され、その他は埋め立てごみか、焼却炉に行く可燃ごみになります。容器包装、缶、ペットボトルなどは圧縮梱包して減容化されています。
これらの処理を行う全ての機器や電気系統などの点検や修繕、損耗した箇所の部品交換などを行っているほか、オーバーホールにも対応しています。

 

プラントの建設は株式会社クボタが行い、建設当時からの情報が共有されることでスムーズに、より的確な点検・整備をすることが可能です。また、現地で職員が地域特有の情報も常に収集することでさらに品質の高いサービスを目指しています。

 

「お客様とのコミュニケーションは大切にしています。施設に何か起こったときには迅速に対応をしてほしいという強い要望があり、それに応えることが大切だと思っています。」

西日本全域を網羅する柔軟かつ強力なサポート体制

点検・整備などの業務を行っているのは西日本技術工事課のリサイクル部門。富山・愛知以西の全域を担当しています。部門の規模も大きいため、たとえば緊急対応が必要な場合でも関西から九州に応援に駆けつけるなど、迅速なリソース調整で柔軟に対応することが可能です。
また現場をよく知り、処理フローもよく理解したスタッフが点検や修繕を行いますので、工程や対応日数が少なくて済むというメリットがあります。

 

「個々の機械に限らず施設全体を視野に入れた整備方法の検討やご提案、さらにいろいろな機器のトラブルにも立ち会って得た豊富な経験が蓄積されていますので、どんな状況にも自信を持って対応させていただいています。」

地域と社会の状況を捉え、地域の未来を考える

生活と密接なリサイクル施設は長期間止めることができないというようなところばかりですので、処理事前にトラブルが発生しないように計画的な整備を着実に行うことが求められます。
そのために最も大切なのは幅広い視野を持って先を見越した提案です。

 

「施設全体の点検を行って、その結果をもとに計画の検討をします。
そのほかにも法の改正、収集形態の変動などできる限り幅広い条件を見越した提案をすることが大切なんです。」

 

さらに、近年様々な行政が対面している予算課題を交付金の適用で解消するご提案など、技術面だけでなく社会的な側面からもサポートを行なっています。

 

「世界的なこともそうですし、国内的なことも日頃から気にするようにしています。近年SDGsへの意識も定着してきているので、リサイクルは今後世界にとってさらに重要な事業になると思っています。」