環境プラントの運転管理は
興味も面白さも加速させる

取締役常務執行役員|維持管理事業部長
2006年に入社し、上下水営業部 企画グループで勤務。その後、営業本部長や上下水維持管理部長などを経て、2017年から維持管理事業部長を務める。2013年に執行役員、2018年から取締役に就任。
「綺麗にする」という格別の面白さが、
まさに魅力
運転管理事業の役割を教えてください。
運転管理事業は、公共事業としての社会インフラである環境プラントに携わる仕事です。中でも上水道、下水道は私たちの生活に密接に関わっているので身近に感じられるかも知れませんが、実はどのように水が綺麗になっていくかを見たことがない人、知らない人は多いのではないでしょうか。
水を綺麗にするには様々な知識や技術が必要で、それらを駆使して、暮らしや産業に無くてはならないインフラを支えるのが私たちの役割です。そして環境を守る。
環境に興味があって社会の役に立っていることを実感したい人には、これ以上の仕事はないと言えます。
どんなところに面白さがありますか
下水処理場に入ってくる水は、最初は本当に汚れているんです。でも、様々な処理を経て、最後は川や海に流せるくらい綺麗になる。その過程を目の当たりにするのは、まるで魔法を見ているようですよ。とても面白い。
微生物が汚れを分解したり、薬品が化学反応を起こしたり。それぞれの工程に生物学や化学などの知識やいろいろな技術が詰まっているんです。
この「汚れた水を驚くほど綺麗にする」ちょっと特別な面白さのある仕事をしながら、社会に貢献している実感を得られるというのは何よりの魅力ではないでしょうか。





運転管理の仕事について詳しく
日本全国、様々な環境プラントの運転管理を行っています。
時代と共に急速に進化する運転管理業務の最前線

運転管理業務は具体的にどんな仕事ですか
私たちの運転管理事業は、簡単にいうと汚れた水をきれいにするプラントや、ごみを燃やして減容化するプラントの運転や保守が主な業務です。
例えば、下水処理場では汚れた水を処理する微生物が働くために必要な空気量や薬品の量などを常に計算し、調整をして、綺麗な水にしてから海なり川に流してあげる。ごみ焼却場では、入ってくるごみの質、量から、燃やすのに必要な燃料、空気量を調整します。それらの調整は燃焼状態を人の目で確認しながらごみを燃やして減容化し、埋め立てられるようにします。
ひとつひとつの環境プラントが持つ能力を最大限に引き出して安全に運転することが求められます。

運転管理業務がいま注目されているのはなぜですか
環境プラントを「つくる」こともさることながら、近年ではその後の運転管理にスポットがあてられるようになっています。
多くの施設や設備が老朽化に直面しています。また、今後の少子高齢化、人材不足などの社会的背景があって、環境プラントを長く綺麗に保ち安定稼働するために民間企業の新たな知恵や技術が求められているんです。
たとえば、壊れてから修理するのではなく、壊れる前に様々なデータを活用して、『このぐらいで部品を取り替えると故障しませんよ』といった予測を行い、事故やトラブルを未然に防いで施設を延命化する技術の開発が進められています。
重要なのが「DXの推進」です。AIやロボットの活用も増えていくと思いますし、現在開発中の「KSIS BLUE FRONT」というシステムも活用して、施設の最適な維持管理を行うことにより、ライフサイクルコストの縮減、省人化、カーボンニュートラルに貢献していきたいと思っています。
これからの運転管理事業は、劇的に変わっていくんじゃないかと期待しています。
人がやる仕事も負担が軽減されると同時に、専門的な知識が活かされるようになり、新しいタイプの人材も必要になる。また、最近では女性の応募も増えています。これからは男女関係なく、若い人からベテラン職員、多種多様な専門知識や技能を持った人が協力して、生活環境、地球環境に貢献していることを実感できる職場になると思っています。




DXの推進について詳しく
センサーなどのセンシング技術を用いて機械の状態をデジタル化。AIカメラを搭載したロボットが環境プラントを点検し機械のデータを自動で取得。それを『KSIS BLUE FRONT』という総合プラットフォームと呼ばれるシステムに取り込み、AIが自動で傾向を読み取り、人や機械に指示を送り施設の最適運転を行うことができるようになります。これにより、ライフサイクルコストの最適化や、人しかできない業務に集約することによる省人化、自動化など、最新技術を活用した施設管理を推進しています。
デジタル3D技術活用(参考)
施設・設備の延命化に向けて計画的なメンテナンス(予防保全)を実現するため、デジタル3D技術の活用に取り組んでいます。 施設・設備の情報をデジタル3D技術を用いたマップにより一元管理することが可能になります。機器の運転データやトラブル対応記録、修繕実績の情報が、3Dマップ上からどこにいても見られるようになります。
自分で感じる、挑戦する、可能性も拡がるステージ
やりがいはどんなところにありますか
環境プラントの運転管理業務は、普段は目に見えない場所で人々の生活を支える重要な仕事です。この仕事を通じて、自然環境や地域社会、そして私たちの暮らしに貢献していることを実感できます。また、「クボタ」という世界的な企業グループの一員として、多くのチャンスや活躍の場が広がっています。
私たちの職場では、社員一人ひとりの意見が大切にされており、自由に挑戦できる環境があります。自分のアイデアを形にしながら、会社の一員として貢献できることを実感できるのです。このような経験は、社会に貢献する大きなやりがいにつながります。ぜひ、あなたもこの挑戦に参加してみてください!

