身近な企業のニーズに潜む
「本音」を捉える

営業職・入社7年目
浄水システム関連の仕事から転職。様々な民間製造工場の排水を処理するプラントの営業として、身近な製品の製造を縁の下で支えています。海外への進出、より難しい課題への対応とチャレンジが続きます。
出会いは運命的な偶然!?
転職のきっかけは?
前職では主に井戸水などを飲料化する浄水プラントのメンテナンス営業を担当していました。でもそのプラントの構造は比較的単純で、入社4年目頃には自分の将来にとって発展性が少ないなと感じていました。
排水処理も少し扱っており「どんな水が来るかわからない」水処理を極めることに興味があって、排水を専門にできる会社に転職したいと思いました。

そもそも水の処理への興味を持ったのは?
大学卒業で就職活動をするころは、衣食住に関係する仕事なら安心だと思ったのですが、世間で「環境」というワードをよく耳にするようになって、水関連の仕事なら命に欠かせないことですし、将来も安定しているとも思ったのがきっかけですね。
志望・入社の決め手は?
前職の時にこの会社のことは知っていて、いろいろノウハウがありそうだと思っていました。ただ、入社については実は偶然というか、何か強い意志があったわけではなかったんです。就活サイトで最初に出てきた3社のひとつで、面接を受けて、といった感じでした。

やる気を刺激する「営業」の奥深さ

排水処理の魅力はどこにありますか? 
「どんなものかわからない」排水を処理して「放流基準に合わせなければならない」という、クライアントにとっても環境にとっても切実な課題があるんです。
その対応策を1から考え、提案し、形にして解決するところに非常にやりがいがあります。
大手食品会社などはかなり大きな施設になりますが、そのスケール感や、企業と社会に対する貢献という意義の両面からも、面白い仕事だと感じています。
仕事の内容を教えてください
営業として、新しく工場を建設したり大規模改修をする顧客に対して、計画のお手伝いをしています。商社やゼネコン、エンドユーザーから直接話を聞き、1から積み上げていきます。技術的な知識も必要で、コンサル的な側面もありますね。
お客様の要望を聞き、整理し、提案するというプロセスを経て、契約後は設計部隊と協力して最終的な納入まで携わります。
その後はメンテナンス営業部隊に引き継ぎますが、定期的に訪問して関係を維持しています。
日本全国とマレーシア、インドネシア、タイなど海外の案件にも携わっています。
営業ではどんなことを大切にしていますか?
お客様の本心、本当のニーズをどこまで捉えられるかです。
その思いを社内で理解してもらい、いかに現実的で合理的な形に落とし込めるかを議論・対話を通して詰めていきます。そうして自分の考えとお客様の考えが交わり、最終的な計画が形になっていきます。
仕事はどのように覚えていきましたか?
本当のニーズを常に意識をして耳を傾け、考えることを実践してきたと思います。わからないことは恥ずかしがらずに聞く、経験を積む、行動してみるといった感じで一歩踏み出す。
それから、この会社を知るために、いろんな部署の人と積極的にコミュニケーションを取らせてもらいました。設計や技術について知らないことが多かったので、「なぜそうなのか」を自分の中で解決したいと思っています。すると、提案も幅が広がってくる。
あとは、挑戦する!みたいな。
実は身近なアレ・コレと深く関わっている
どんな工場の排水処理ですか?
排水処理事業は、主に民間企業が対象です。大手食品・飲料メーカーや半導体、自動車、ステンレス、カメラレンズ、眼鏡など、日常生活に欠かせない製品を作る、多くの方がご存知の企業の工場などです。
東南アジアをはじめとする海外の工場もあって、日本企業が海外に進出する時なども対応します。英語の勉強もしています。少しずつですが会話もできるようになりました。

民間企業への対応の面白さは?
当社は浄水場、下水処理場など官公庁の仕事も多いのですが、民間企業の場合は、それぞれにかなり異なる個性というか課題や要望があり、求められる仕様や条件も決まっていないことが多くあります。
まずはお客様と対話を重ねて、その条件をまとめていくのですが、費用面、安全面などいろんな条件について「何を求め、何を重視しているのか」を徹底的に見極めて仕事を勝ち取る。これが民間企業のニーズに応える営業ならではの魅力だと思います。
今後の目標は?
難しい課題に直面しているお客様のサポートにもっと挑戦したいです。
ニッチな製品や特定の工場でしか作られないものは排水が複雑で、処理方法が明解ではない場合も少なくありません。
そうした課題にどこまで解決できるかチャレンジしたいです。
チャレンジし続けるために
どんな人間関係を築いていますか?
仕事でベストな結果を出すためには、コミュニケーションが一番効率的な方法だと思っています。実際、これがないと話にならないですよね。
営業の立場として指示通りに動いてもらう場面もよくありますが、みんなで一番力を発揮できるようにすることを考えながら、正確に情報や考えを伝えるようにしています。
目的はお客様に100%のものを提供することで、課や部を超えて連携していくので、会社全体の雰囲気は良いと思います。みんなが協力しあえる体制になっています。
仕事を通じて考え方や価値観が変わったことは?
海外での仕事を通じて、「向かうべき方向」を意識するようになりました。関わる人たちがそれぞれ考えるベクトルを揃えなければ、仕事はバラバラに進んでしまいます。でも方向性が合えば、多少言語が不便でも、最終的には同じ目標に向かい、仕事もやりやすくなります。
個性や文化の違いを受け入れた上で考える。「みんなで目指す方向が定まっていれば方法はいろいろあるな」と考えられるようになりました。
メッセージ
自分の持っている知識と、これからやりたい、何でもいいからやりたいという 気持ちがあればいいと思います。
組織に入って、仕事を与えてもらうという感覚よりかは、自分で身につけたい、自分でチャレンジしたい、何かやってみたいという、意志がある人ならば誰でもやっていけると思います。
会社もきっと自分から自発的にできる人を求めていると思います。
