先輩・上司のスキルがお手本
難関資格取得でレベルアップ

設計職・入社10年目
水処理建築部建築設計課に所属しています。土木建築工事の設計業務で、お客様の要望を実現するため、設計事務所や下請業者の方々と連携しながら、プロジェクトを円滑に進める役割を担っています。
水処理施設|し尿・汚泥再生処理施設:
し尿・浄化槽汚泥などを浄化して河川や海へ放流する施設
入社の決め手は
「建築+社会貢献」という魅力
志望動機を教えてください
建築の枠を超えて社会の基盤となる生活インフラにも関われるという点に大きな魅力を感じて志望しました。就活をしていたころ、自分の中で何が好きかを考えた時に、やっぱり建築は楽しい、面白いという思いが強くありました。 建築に携わりながら社会貢献できるということで入社を決めました。
入社したときの印象は?
まずは官公庁の仕事が多く堅実でお堅い雰囲気のあるという印象を受けました。当たり前かもしれませんが、きちんとルールや基準に基づいてやろうとか、法に基づいてやろうという意識が結構強い。
正直なところ少し不安もありましたが、プロフェッショナルな方々と一緒に仕事ができるのは、すごくやりがいあると感じていました。

プロジェクトの基盤を描く

具体的な仕事の内容を教えてください
土木建築工事の設計業務と、プロジェクト全体が円滑に進むようにお客様や下請業者の設計事務所など関係者間の調整をしたり、問題解決などにも積極的に関わります。また、現場に足を運び工事が完成するまでの過程を定期的にチェックしたりもします。
仕事の面白さを感じるのはどんな時ですか?
全国各地の設計をしているので、その地域の状況に応じた設計、たとえば断熱ひとつとっても 厚みなどを適切に計画していくところが面白いです。ひとことで環境プラントといっても同じものはない、ひとつひとつが唯一の建物です。
建物が完成してお客様の手に渡ったときには達成感ややりがいを実感します。
水処理プラントの設計は建築と水処理とが融合しているところに魅力があり、シンプルにプラントに汚泥が入ったのが処理されて綺麗な水になって放流されるのは、他にない面白さだと思っています。
どんなことを大切にしていますか?
常にお客様や下請け業者の立場に立って考えることです。目先の利益だけを優先するといいものができなかったり、お客様とうまくやれなかったりします。一番嫌なのは、下請業者さんとうまくいかなくて、関係が悪くなってしまうことですね。やっぱり関係が悪くなると、良いものは作れないと思います。そうならないように心がけています。また、品質を確保し、社会に貢献する施設を作るという本質的な部分も意識していろんなものをジャッジするようにしています。
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interview : 「 プロジェクトの根幹を描く設計で 建築と社会貢献の両立が魅力」
難関資格取得でワンランクアップ
入社後に取得した資格について教えてください
一級建築士を取りました。
入社してから上司に、人生が変わるから絶対取れとずっと言われていて。建築系ではない会社で一級建築士を持つと一目置かれるはず。これは取るしかないと決めました。
勉強は大変でした。もともと勉強は好きでないので、まず勉強する習慣をつけるところから始まりました。何とか机に向かってという日々をやっていたのが大変だったなと思います。
一級建築士の取得後に変わったことは?
お客様とのやりとりでは、一級建築士としての自覚を持って話すのと、資格を持っていない頃の感覚で話すのとでは、やはり違うと感じます。資格を取得したことで、お客様からの信頼感が増し、こちらの説明にも説得力が生まれると実感しています。
資格取得で得た知識やスキルを活かせる場面が多いことにも嬉しさを感じています。工事のいろんな施工段階で行う検査の基準や、モノ自体がどれだけ伸びる縮むとか、現場の問題や話題に出たことにピンとくる、知識が引っかかるようになってアウトプット品質が上がったと思います。
好きな「建築」の領域で10年
学生の頃からやってきたことは仕事に活きていますか?
学生時代は歴史的な住宅などがこれまでの社会の中でどのように存在し続けていたのかを調べたりしていたので、今の仕事と直接的な関係は少ないと思います。
ただ、就活ではその時やっていたことがどう活きるかというよりも、自分が好きなものは何かというところを意識していたので、「建築が好きで建築の仕事に就く」ということに変わりないんです。そこは今もぶれていない。 自分の好きなものを考え、見つめ直すことが重要だと思っています。

この10年で働き方に変化は?
入社6年目で結婚しました。生活環境が変わり仕事への向き合い方もかなり変わったと思います。
私の印象ですと、クボタグループは新しい仕組みを取り入れるのが結構早いイメージがあるのですが、テレワークやフレックス制の導入も早かったと思います。
そういう制度を活用して、自分の時間を確保しやすくなり、家事や育児にも充てられるようになりました。柔軟な働き方ができると、仕事とプライベートのバランスも取りやすいので、クボタ環境エンジニアリングで働いていて良かったなと実感しています。
将来の夢や目標を教えてください
やっぱり、魅力のある建物をつくることですね。意匠性はもちろんですが、機能や性能もしっかり兼ね備えた、地域の人たちにも『いい施設だ』と思ってもらえるような建物をつくりたいと思っています。
自分自身が納得できるものをつくることはもちろんですが、地域にとって価値のある建物を残すことができれば、それが一番のやりがいになると思います。ただ、簡単なことではないので、常に学びながら挑戦していきたいですね。
メッセージ
入社して10年が経ち、新しい人たちがどんどん入ってきています。一生懸命頑張る姿を見ると、やっぱり応援したくなりますね。
最初はなかなか結果がついてこないこともあると思います。でも、真剣に取り組んでいる人には、自然と周りに仲間が集まってくるものです。
あまり偉そうなことは言いたくないですが、情熱を持って仕事に向き合うことが大切だと思います。そうすれば、周りも応援してくれるし、結果的に自分自身も成長していけるはずです。
成長するには、自分だけの力じゃなく、周りの支えが不可欠だと思います。だからこそ、熱意を持って取り組めば、10年後には想像もしていなかった自分に出会えるかもしれません。そんな未来を楽しみにしながら、前向きに挑戦していってほしいですね。
